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ごあいさつ 山菜料理(有)玉貴社長阿部幸一
玉貴の雛まつり俳句大会は今年で八回目となりました。そして、投句数が過去最多の二百二十二句のご投句をいただき本当にうれしく感謝申し上げます。選者には地元選者二名のほかに新たに県俳人協会常任幹事の飯野榮儒先生にもお願いし選考していただきました。入選された皆様には誠におめでとうございます。入選句は、当館内に掲額させていただいておりますので、どうぞお越しのうえご覧下さい。今後とも弊社玉貴が皆様からご愛顧いただけますよう社員一同精進努力いたしますので、何卒よろしくお願い申し上げ御挨拶といたします。



所感 選者 飯野 榮儒
このたび俳句選者の任に当たり、光栄と責任の重さを感じつつ選句をさせていただきました。歴史的な風土と自然あふるる「玉貴」の偉大さに惹かれて俳味の深さに感動しました。俳句吟行ではまず「みる」ことが大切である。聞いてみる、食べてみる、嗅いでみる、触れてみる、眺めてみる。を充分に満たしたのが俳句作品であったと思う。それに人に備わっている五感を働かせて今一つ加えたいのが「思ってみる」という六感(心)であろう。俳句の写生とは「ありのまま写す」と同時に「生命を写す」ことである。このたびの「玉貴」にご来訪されての吟行は、お雛様の歴史が古い「いのち」をとらえて座敷で即座に詠んだ今年の証であろう。風光明媚な大自然に凛然と輝く「玉貴」御殿の貫禄充分さに心ときめきが名句の豊富さであったと思う。その愛の眼差しで「玉貴」の皆様の歓待された「こころ」が俳句で応えている作品集である。来年もご来訪されご健吟を乞いたい。
所感 選者 佐藤 石亭
第八回雛まつり句会お芽出とう。投句者の総ての方に、日本の温かい伝統に馴染もうとする姿を見、心から敬愛を申し上げる次第です。この度は特選句選定に嬉しい迷いを生じました。一つは結婚という希望の時を迎え乍らも母と娘の別離を惜しむ雛の旅の心情の歌と、吊るし雛から宇宙遊泳の新しいイメージを紡ぎ出した句の何れを採るかという迷いでした。だが、前者には生活の切実性と心情の深さが在り、後者には未来志向の新しさはあるが、稍観念的です。結局生活の伝統に根ざす永遠の風景を首位とし、後者を秀逸としました。秀逸の次席も特選の続編のようです。娘を嫁がせたばかりの父と母が寡黙のうちに雛を飾る胸の内を読者に問いかけています。第三席、身じまいを正して雛を見ている仲の良い両親への讃歌、家庭の生活態様まで思い起こさせる上品な句を見ました。佳作も以上の句に劣らぬ句が揃いました。所感 選者 工藤 稲邨
玉貴亭の俳句大会が回を重ねるごとに充実発展していることに選者の一人としてうれしく思っています。作品それぞれに玉貴雛まつりでの感動等が表現されておりました。選の結果は前記の通りでありますが、若干所感を申し上げます。まず、特選句についてですが、雛まつりは観るという感覚が一般的ですが、雛からも観られているという心境に至ったところにこの句の新鮮味があると思います。秀逸(一)川のきれいな流れに流し雛が子供の手から放たれる瞬間をとらえた佳句です。(二)雛の端然としている様は禅僧のようにも見えてくることがあります。(三)子供さんの句ですが、雛の前で自分のルーツを探している真剣な様子が伺えます。佳作六句も佳い句ばかりでした。今後ともよろしくお願い致します。



